内定ブルー は避けて通れない人生の岐路
実は就職活動の悩みのひとつに内定ブルーがあります。内定が決まってから起きるのが、内定ブルーというものです。気持ちが沈んでしまうのが内定ブルーで、自分の就職活動は本当にこれでよかったかと悩んでしまうことです。
どうして内定ブルーになるの?
そもそも、どうして内定ブルーになるのでしょうか。そのメカニズムを知って、せっかく勝ち取った内定を本当に価値のあるものにできるといいなって思います。
内定ブルーは大なり小なり、だれにでもあるものです
内定ブルーになるのは・・・
内定ブルーになる理由は以下のことが考えられます。
人間のストレスには4つの種類があります。
それは、①物理的なもの ➁生理的なもの ③心理的なもの ④外傷(外からの刺激)によるものです。そして内定ブルーはもちろん③の心理的なストレスが原因になって起きる現象です。
ストレスの重さをはかる
心理学では人が一生のうちに経験する様々な出来事に点数をつけて、ストレスの重さを測るめやすがあります。アメリカのホームズとラーエという学者が作ったものですが、その尺度によると人が経験する最大のストレスを100とした場合、転職は39、入学・卒業は26、生活の変化が25です。
内定も人間にとってはストレスの一つ
内定したということは、新卒でも再就職でも生活の変化を強いられることに変わりはありません。つまり、それなりのストレスは避けて通れないのです。ましてや転職による内定ともなると様々な環境の変化が予想されます。新しい職場への不安、新しい人間関係に対する不安など、数えだしたらきりがありません。
ストレスを増大させる不安
人が一番不安になるのは、先が見えないからです。お化け屋敷が怖いのは、先が見えないからです。これはダジャレのようですが、実際「わからない」「見えない」「予想できない」ものが人間にとって一番怖くて不安なものなのです。
内定ブルーの正体
内定ブルーの正体は先の見えない自分の人生に対する不安です。
内定ブルーと同じような感情にマリッジブルーがあります。結婚が決まって幸せなはずなのに「本当にこの人で良かったんだろうか?」という不安が心をよぎります。そしてこのマリッジブルーの正体も先の見えない自分の人生に対する不安です。
残念なことに考えれば考えるほど不安になるのです。結婚の場合、感情に押されて、または感情に溺れて、周りが見えなければ悩むことはありません。でも、冷静になって考えれば考えるほど悩みが大きくなるのです。就職の場合、感情に支配されることはまれなので、感情よりも思考がまさり、考えた結果ブルーになってしまうのです。
内定ブルーの対処法は
事実を客観的にみること
内定ブルーを乗り超えるためには、自分の現実をできるだけ具体的に整理して事実を客観的にみることです。
たとえば、生活する場所、職場、同僚、給与、通勤方法など細かいことまで具体的に想像して「わからない」をできるだけ無くします。先輩の話を聞いたり、資料等で調べたり可能なかぎり、自分の生活を具体的にイメージできるようにします。
内定ブルーのストレスを自分の外に出す
もう一つ大切なことは、自分が内定ブルーになっていることを誰かに話すことです。家族、恋人、親、友達、だれでもいいのでそのことを話してみましょう。どうしても話す相手がいないときはこちらへどうぞ。
話すことで、自分の悩みや感情が整理されて、きっと内定ブルーの症状も軽くなっていきます。
ストレスを発散できる場所をみつけよう
残念なことに日本では気軽なカウンセリングがなかなか無いし、誰に話していいかわからないし、そもそも、そんなことを話していいのかわからない、という人も多いですよね。
そんな時はタウンページやココナラでお悩み相談・カウンセリングを使って上手にモヤモヤを自分の外に出してスッキリできるといいですね。
ちなみに人生の最大のストレス、最高の100は「配偶者の死」でした。離婚は73、結婚は50、妊娠40、職場の配置転換36、上司とのトラブル23、長期休暇13、軽度な法律違反11です。どう感じますか?興味深いですね。結婚とか、一見外からはハッピーに見える人生の出来事も人間にとっては大きなストレスなんですね。
出典:Holms&Rahe 1967 「社会的再適応評価尺度」より
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